聖カタリナ学園高校野球部の集団暴行事件で被害を受けた元部員が、学校と当時の監督らを相手取り損害賠償を求めて提訴しました。当時の監督は越智良平監督ですが、調べてみると凄い経歴の持ち主だったことがわかりました。
越智良平元監督の経歴がすごい
越智良平元監督は、今年5月の集団暴行事件により監督を辞任しており、現在は野球部顧問を務めています。
現在わかっている越智良平元監督のプロフィールがこちらです。
- 名前:越智良平(おち りょうへい)
- 生年月日:1981年
- 年齢:41歳
- 家族:妻(子供の有無はわかっていません)
- 出身高校:宇和島東高校
- 出身大学:早稲田大学
- 大学卒業後:石川県小松高校野球部監督
- 2016年:聖カタリナ学園野球部監督就任(教頭をしていた父親の誘い)
それでは、越智良平元監督の経歴を高校から順をおってみていきましょう。
高校時代「宇和島東高校」3度甲子園に出場
越智良平元監督の出身高校は、野球強豪校で名門の「宇和島東高校」です。在学中には、2年生の春夏、3年生の夏、計3度の甲子園大会に出場しており、3年生のときには主将を務めています。
越智良平元監督の年代はいわゆる「松坂世代」で、越智良平元監督は甲子園で松坂と対戦はしなかったものの、3年夏の甲子園で横浜高校の初戦をバックネット裏からみていたそうです。
大学時代「早稲田大学」
越智良平元監督は、甲子園3度出場に実績をひっ提げて早稲田大学に進学しましたが、そこで挫折をあじわったそうです。
同期には和田毅(ソフトバンク)、1年後輩には鳥谷敬(元阪神)、青木宣親(ヤクルト)がいて、他にも優秀な選手がたくさん集まったそうで、レギュラーにはなれませんでした。
ですが、4年時に主将に抜擢され、「レギュラーになれない主将」として100人を超える部員をみごとにまとめあげ、春秋のリーグ連覇をはたしました。
高校時代といい大学時代といい、主将を務め、人をまとめる能力に秀でていたようです。
職歴:監督「小松高校」
(石川県立小松高校)
大学卒業後は教員資格取得のため、早稲田大人間科学部の科目履修生として2年間頑張りました。
2005年に石川県の金沢市立工業高校で外部コーチを務めます。
そして石川県の教員採用試験に合格。小松商業で教壇に立ち野球部長となります。
その後、小松高校に赴任し野球部監督に就任しました。小松高校では8年監督をつとめました。
小松高校での戦績は
- 2011年・2012年 夏の石川大会ベスト4
- 2015年秋 県大会準優勝
小松高校越智監督のシートノック最後に見れてよかった。センバツという有終の美を飾って欲しいね。 pic.twitter.com/5wdhkoBxG9
— ちっぷ@月曜だけ断食 (@kuccimen) September 26, 2015
職歴:監督「聖カタリナ学園高校」
(聖カタリナ学園高校)
2016年に聖カタリナ学園高校が男女共学になるのを機に野球部が新設されました。当時学園の教頭を務めていた越智孝文教頭から誘いを受けて新設野球部の初代監督となりました。
聖カタリナ学園高校の越智孝文教頭は、越智良平元監督の父親だったのです。
「高校野球ニュース」で取り上げられています。
聖カタリナ学園高校での戦績は
- 2016年 就任1年目にして夏の愛媛県大会ベスト8
- 2018年春 愛媛県大会優勝、四国大会準優勝
- 2020年秋 四国大会準優勝で、初のセンバツ出場権を獲得
- 2021年春 センバツ甲子園大会、初戦敗退
残念なことに、越智良平元監督は不祥事もおこしています。
2019年1月 越智良平元監督自身が部員に対して暴言、暴力をふるい謹慎処分を受けています。
部員へ暴言等 #聖カタリナ高校 野球部監督ら謹慎処分https://t.co/U3yIgy4xdL#聖カタリナ学園高校 によると、野球部の監督ら3人が部員に対し「お前なんか必要ない」「ぼけ、何しよんや」などの #暴言 を浴びせた。また監督が部員の胸ぐらをつかむ #暴力行為 もあったという。#愛媛 #越智良平 pic.twitter.com/34VE70DO6v
— himicas (@usachiyu) March 7, 2019
野球部の監督ら3人が部員に対し「お前なんか必要ない」「ぼけ、何しよんや」などの #暴言 を浴びせた。また監督が部員の胸ぐらをつかむ
#暴力行為 もあったという。
監督からしてこれでは、いけませんね。聖カタリナ学園高野球部の暴力は日常茶飯事と報道でもいわれてますが、これでは、恐くてこの学園に息子はあずけられませんね。
越智良平元監督の家族「妻は元アナウンサー」
こちらが、越智良平元監督の妻、越智広子さんの結婚する前の写真です。旧姓は井波広子さんとおっしゃいます。職業はテレビ小松のアナウンサーでした。
越智良平元監督は早稲田大学卒業後、石川県の小松高校野球部で監督を務めていましたのでそのときに知り合ったと思われます。
越智良平元監督と妻広子さんのあいだに子供がいるか、残念ながら今のところわかっておりません。
聖カタリナ学園高校野球部集団暴行とは
2021年11月に1・2年生部員4人が1人の1年生部員に暴行を加えたというものです。
2022年5月の1・2年生部員9人が3人の1年生部員に野球部寮内で暴行を加えたというものです。
(毎日新聞より)
報告書によると、1、2年生9人が5月、1年生3人をバットやスパイクで殴打。寮の実態を指導者に報告しようとした2年生も暴行された。ルーレットを回し、出た数に応じて殴る回数を決めていたという。
昨年11月には、1、2年生だった4人が「スマホの使用ルールを守らない」などとして1年生1人に暴行。被害者5人はいずれも腕や脚に打撲を負い、3人は転校を余儀なくされた。 (毎日新聞より)
- 今年5月、1・2年生9人が1年生3人をバットやスパイクで殴打
- ルーレット回し出た数に応じ殴る回数を決めるなどゲームのように面白がって暴行
- 実態を報告しようとしたまともな2年生も暴行された
- 被害を受けた1年生元部員が12月23日に提訴した
- 遡って昨年11月に1・2年生4人が言いがかりをつけ1年生1人に暴行
- 11月、5月に被害を受けたのは計5人、内3人は転校を余儀なくされた
尚、学校側は1月・5月の2件の暴行事件以外にも学校が把握し切れない暴力があったと認識していると愛媛新聞に報じられています。
越智良平元監督の指導法とは「生徒に考えさせる⇒生徒まかせ」
聖カタリナ学園野球部は地元の子供だけじゃなく、関西などからも越境で入部する子供も多いそうです。それぞれいろんな環境で育った子供たちの寄せ集めです。
越智良平元監督がその子供たちをどのように指導していたのか、このような記事をみつけました。
僕は、全体ミーティングの最後に話すのをやめました。選手だけで話し合って、何かを感じてくれればいいので」
高校野球の練習では、監督の言葉を直立不動で聞く選手の姿をよく見かける。「はい! はい!」と元気よく返事をしているが、どれだけ頭の中に入っているのか疑問が残る。
「どれだけ実になっているかわかりませんね。ただ止まっている時間になってしまっていることが多いんじゃないでしょうか。こちらが一方的に話しても意味がないので、自分たちで考えさせるようにしています。少し変化が出てきました」
高校野球の指導には儀礼的なものが多く残っている。
「今までのやり方をただ続けるだけでは、生きる力は身につかない。人として強くならない、と考えています。自分の言葉で意見を言える生徒が少しずつ出てきました。彼らの思いを少しでも引き出してやろうと,いろいろなやり方をしています」
新興チームはこれから成熟していくだろう。監督が強烈なリーダーシップでチームを引っ張るよりも、選手たちの自発的な動きを促す。それが、補欠のキャプテンだった男にふさわしいチームの作り方なのかもしれない。
(Sportivaより引用)
ようするに、子供たちの自主性を重んじ、すべてを子供たちに考えさせ行動させているといったところでしょうか。
とても理想的で素敵な指導と思うのですが、やはりきちんと教えてあげなければいけないことってあるような気がします。
越智良平元監督は、生徒の自主性を重んじるあまり、まかせきりで暴行は見ぬふりということでしょうか。
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