10月23日週刊文春で、群馬大学医学部の服部健司教授のアカハラ疑惑が報じられました。主な内容は2020年度入学の学生が今年前期までの約2年半で約3分の1にあたる約40人の学生の留年が決まり、そのうち24人もの学生が服部健司教授の授業で必修科目を落としたというものです。
服部教授のアカハラ問題は今にはじまったことではないようです。服部教授のアカハラ問題について学歴や経歴、アカハラの内容など調べたことをお伝えします。
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服部健司教授はどんな人「顔画像」
アカハラ疑惑の服部健司教授がいったいどのような人物なのか研究室のHPをまずみてみました。
この研究室の主任をしています。もう5年になります。ここに来るまえは、週の半分ほど検針期間に勤め、残りはぶらぶらして過ごしていました。医学生時代、文芸部の顧問でもいらした岡田雅勝先生の研究室にいりびたっていたのが、今日の僕の生きかたの基礎です。先生に一緒に読んでいただいた最初の哲学書は、ウイトゲンシュタインの『色についての覚書』、3年生のときのことです。数すくないけどいい仲間に出会えたことも大きいです。その仲間たちが今も、まるで親戚やきょうだいのようにこの研究室に頻ぴんと出入りしてくれて、学生や院生の面倒をよくみてくれています。おかげで僕はお山の大将にならずにいられています。所属や専門なんて、どうでもいいじゃありませんか。あくまで自由に、ラヂカルに、考え、語り合える、刺激的な場をひらいていきたいと願っています。このホームページをご覧になって、ふらりと研究室に遊びにいらしていただけたら、これはもうサイコーですね。
- 東京都出身で父親は会社員で母親は助産婦だった
- 学生時代から良い仲間に恵まれ、良い関係が今でも続いている
- 良い仲間がいてくれるおかげで自分はお山の大将にならずにいられてる
- 研究室を自由でラヂカルに考え語り合える刺激的な場にしたいと願っている
あくまでも服部健司教授の主観で語られていますが、読むかぎり魅力的な研究室とうかがえます。
マイポータルresearchmapでみてみると学歴と経歴も詳しく紹介されています。
1989年4月 – 1993年3月早稲田大学大学院 文学研究科 修士課程 哲学専攻
1987年4月 – 1989年3月早稲田大学 第一文学部 哲学科哲学専修
1978年4月 – 1984年3月旭川医科大学 医学部 医学科
2003年6月 – 現在群馬大学 大学院医学系研究科 医学哲学・倫理学分野 教授
2014年4月 – 2020年9月前橋工科大学 基礎教育センター 非常勤講師
2008年10月 – 2019年3月大分大学 大学院医学系研究科 非常勤講師
2008年4月 – 2016年3月旭川医科大学 大学院 非常勤講師
2009年10月 – 2012年3月東京大学文学部・大学院文学研究科 非常勤講師
2007年 – 2009年早稲田大学文化構想学部非常勤講師
2005年 – 2007年早稲田大学大学院文学研究科 非常勤講師
2002年 – 2004年早稲田大学文学部 非常勤講師
2002年 – 2003年群馬大学医学部医学基礎講座 教授
1999年 – 2002年群馬大学医学部医学基礎講座 助教授
1998年 – 1999年東邦大学薬学部・明海大学歯学部・横浜国立大学 非常勤講師
早大で著した卒論は「カントにおける自己認識の問題」。群馬大学の文芸サークルで小説や劇作に取り組んだり、教材用ドラマの脚本を自ら手掛けたりと、医学より文学や哲学への造詣が深い教授だ。プロフィールには「医療倫理の問題を考えるためには、文学的センスをみがくことが必要」と記されている。引用:週刊文春
追記:余談ですが、服部健司教授の出身高校は東京都港区にある芝高等学校、偏差値65と高めの高校です。有名人出身高校ナビに名前が記載されていましたので一応有名人ということになっています。
高校卒業後は旭川医科大学(偏差値62~65)に進学しています。医学部はかなりのハイレベルですので、やはり都内・首都圏の大学は当時の服部健司少年にとっては難しかったのかもしれません。
今回のアカハラ疑惑「約40人留年、内24人は服部健司教授の授業」
2020年度入学の学生が今年前期までの約2年半で約3分の1にあたる約40人の学生の留年が決まり、そのうち24人もの学生が服部健司教授の授業で必修科目を落としたという事実があります。
- 学生の演劇だけで評価し複数人が事実上の留年
- 明確な理由も分からず留年
- 目立ったことをしたら留年
学生の演劇だけで評価とは?
服部健司教授は今年から医療をテーマにした即興演劇を取り入れ始めました。授業後に考察などを書いて提出する「リアクションペーパー」と演技のパフォーマンスだけで評価され、試験や期末レポートも無しで、単位を落とした学生が8人いたとのこと。
即興演劇授業の内容は、プロの役者が教室の前方で医師役と患者役を演じる。要所要所で服部教授が演技を止め、今の場面をどう思ったか学生たちに考えさせ議論を即す。そしていきなり学生を指名し医師役を交代してやらせる。
即興演劇授業のねらいは、医師にクレームをつけてくる患者に対してどう対処するのかを考えさせるものであったり、臨床現場で臨機応変に対応する術をみにつける訓練なのです。「今のうちにたくさん失敗しながら学ぶ」というとても良いコンセプトなのです。
「実際には授業でも失敗が許されず、わずかなミスを見とがめられて留年させられてしまう。恐怖で、学生たちは常に萎縮しており、『アカハラだ』という声が上がっている」(学生Aさん)引用:週刊文春

明確な理由もわからず留年
どちらかというと文系寄りの服部健司教授ですので、「文学的センスをみがく」ことに重きをおいていたのかもしれません。
文系的発想で「答えのない」正解を理系である学生たちに求め、なにが基準かも明確でないまま評価がなされること。そして服部健司教授の主観のみで、試験やレポートも無く成績が決まり単位を落とせば即留年となってしまうことが問題なのです。
目立ったことをしたら留年
学生たちの間では「服部教授に目をつけられると、留年させられたり卒業できなくさせられる」というのは共通認識のようです。
「『大学というのはそれぞれの意見を戦わせて議論する場だ』と思って、自らの意見を述べたところ単位を落とされ、成績評価のコメントに『授業の進め方について教員に助言を行うという“勘違い”が何度も見られた』と書かれていた人もいたと聞いています。『俺に逆らう学生は落とすぞ』という高圧的な態度は常にある。実は、今年入学したばかりの1年生も、すでに4人ぐらいが早くも服部教授の科目を落として『留年決定』になってしまった。まじめに授業を受けて、毎回の授業後もリアクションペーパーをきちんと出していたんですが……。『個性を出そうと思って自分の意見を書いたことで目立ってしまったのが裏目に出たのかな』と混乱していました」(学生Cさん)引用:週刊文春
「『ちょっとでも目立ったことをしたら落とされるんじゃないか』と戦々恐々です。授業中はよく学生を指名して、嫌でも発言させるのですが、その発言に先生が少し高圧的に反論したときなんか、その学生は休み時間に『ごめん俺、留年したわ……』って、泣きそうな顔になっていた。もはや、のびのびと学べる環境は整っていません」(学生Eさん)
引用:週刊文春
【追記】服部健司セクハラまがいも
昨年10月の文春砲を受けて、群馬大学 医学部医学科の学友会が学生を対象にアンケートを実施したところによると、学生たちが次々と服部教授の授業に対して疑問の声を上げ始めたそうです。
多くの学生たちからの疑問の声があげられ、中には服部健司教授がセクハラまがいのこともやっていたという内容もあったようです。
無神経なのか、学生への嫌がらせなのか。
服部健司は以前からアカハラやってた「被害学生が裁判起こす」
調べていくと服部健司教授のアカハラは今にはじまったことではないということがわかりました。2016年から服部教授のアカハラ被害にあっていた学生が今年8月に大学を相手どり損害賠償をもとめる裁判を起こしています。
訴状ではこの学生がうけた服部健司教授からのアカハラ被害の内容が詳細に記されています。
- 2016年5月の授業後「あなたのような年齢の者は授業中に発言しないでほしい」と述べた。
- 2016年6月の授業中「将来ろくな医者にならない」などと発言。
- 2017年12月「認知のフレームの間口が狭いように見受けられる」などと書いた通知書を送り再試験の資格がないことを学内の掲示板で通知した。
この学生の件に関して2018年に大学側はハラスメント調査委員会を設置し、補習・再試験をうけさせなかったことをアカハラと認定しています。
この学生は、服部健司教授からのアカハラにより精神に不調をきたし休学しているとのことです。
留年は、学生や家族にとっては死活問題です。留年によりまた1年学費を支払わねばなりません。自活をしている学生なら家賃や生活費もあり多額の出費となってしまいます。
追記:群馬大学はアカハラ問題をどうとらえているのか
文春は、服部健司教授のアカハラ問題をどうとらえているのか群馬大学に質問したところこのような回答だったとのことです。

係争中のため回答を差し控えさせていただきます
係争中の案件ではなく、服部健司教授による今回の3年生大量留年のことについてはどうかと質問をしたところ

直接的にしろ間接的にしろすべて裁判にかかわる事項のため回答を差し控えさせていただきます
このようにまったく弁明する気がないような回答だったといいます。
文春は石崎泰樹学長にも直撃取材をしており、この一連のアカハラ問題に関して石崎泰樹学長は

わりかし多くの留年者がでるというのは伝え聞いているが具体的なことは把握していない
と、このような他人事な回答だったとのことです。
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